薪ストーブを設置リフォームしたい!種類や設置前の準備、注意点を徹底解説!
身体も心も芯まで暖めてくれる暖房器具といえば、薪ストーブです。
一軒家を所有している方の中には、自宅に憧れの薪ストーブを設置してみたいと考えている方もいるでしょう。
しかし、一方で薪ストーブというとリゾート地のペンションに設置するようなリッチな器具といったイメージもあり、自宅への設置を諦めてしまう方も多いようです。
本記事では、薪ストーブの基本的な情報から設置リフォームについて詳しく解説します。
ぜひ、参考にしてみてください。
薪ストーブとはどんな暖房器具なの?
静寂の中で聞こえる薪のパチパチとした音に優しく揺れる炎。
暖かさと穏やかな時間を提供してくれる薪ストーブは、多くの人たちが憧れる暖房器具です。
しかし、そもそも薪ストーブとはどういった仕組みになっているのでしょうか。
薪ストーブの基本的な構造などについて下記の内容にまとめました。
- 薪ストーブとは?
- 薪ストーブの構造と種類
それぞれ解説していきましょう。
薪ストーブとは?
薪ストーブとは、鋼板や鋳鉄などで作られた箱型の中で、薪を燃料として燃焼させる暖房器具です。
上記でお伝えしたように多くが密閉式の箱型タイプですが、中には扉の付いていない開放型と呼ばれる薪ストーブも存在します。
電気ストーブのように温風を出す機能ではなく、薪ストーブを中心に広がる輻射熱によって部屋全体をじんわりと温めるところが特徴です。
薪ストーブの構造と暖炉との違い
薪ストーブは、薪を燃焼させて部屋を温める暖房器具です。
薪ストーブは、小さな入り口から薪を燃焼させるためだけに必要な空気を取り入れるところが特徴で、薪から出た煙は煙突から排出することができます。
薪ストーブには、さまざまな種類がありますが、下記の2種類が主流です。
- 二次燃焼型ストーブ
- 垂直燃焼型ストーブ
それぞれ簡単に構造を解説していきましょう。
二次燃焼型ストーブ
二次燃焼型ストーブの薪ストーブとは、簡単言うと一度薪を燃やして出た煙を再度燃やす仕組みの暖房器具です。
一次燃焼室では未燃焼ガスが発生しますが、それを二次燃焼室と呼ばれる場所で再燃焼させることができるため、煙がクリーンになるところが特徴になります。
使用する薪の量を少なくできるほか、煙突の目詰まりなども防ぐことができるため近年人気が高いタイプの薪ストーブです。
二次燃焼型ストーブには、主に触媒方式・クリーンバーン方式・ハイブリッド型といった種類があるため、ご自身に合ったタイプを選ぶようにしましょう。
垂直燃焼型ストーブ
古くから存在するクラシカルなスタイルの薪ストーブが、垂直燃焼型ストーブです。
形はだるまストーブのような楕円タイプのものが多く、薪を燃やした煙はストレートに煙突から排出される構造になっています。
大量のすすが発生することから煙突がかなり汚れやすいため、手入れがとても大変といったデメリットがあります。
一方、薪ストーブらしい煙の香りやクラシカルな雰囲気を好む方も多く、その手間もまた薪ストーブの醍醐味と考えている方も多いようです。
薪ストーブを設置リフォームする前の準備について
薪ストーブは、レトロでおしゃれな雰囲気を演出できるところに人気が集まっています。
また、輻射熱によって室内を暖める特徴があることから、乾燥が気になる方やお子さまやペットがご自宅にいる方にもおすすめです。
しかし、電気ストーブのように気軽に導入することが難しいのが薪ストーブの特徴でもあります。
薪ストーブを設置リフォームする前の準備について、下記で解説していきましょう。
設置場所を決める
薪ストーブを自宅に設置する前に必ずやっておきたいのが、設置場所の設定です。
薪ストーブには煙突が必要になるほか、本体の周囲にも耐火および耐熱工事を行う必要があります。
そのため、もし設置した後に位置を変えたいとなった場合、再度工事が必要となってしまうので注意しましょう。
“何となくこの場所にあったらおしゃれ”といった感覚ではなく、耐熱工事なども視野に入れた設置場所選びを行ってください。
どんな薪ストーブにするか決めておく
薪ストーブと一口に言ってもその種類はさまざまです。
上記でお伝えした構造的な種類の違いもありますが、ほかにはこれら種類も存在します。
- 鋳物製薪ストーブ
- 鋼板製薪ストーブ
- ペレットストーブ
- 時計型ストーブ
中でも、ペレットストーブは薪を利用するのではなく木質ペレットを燃料としており、一般的な薪ストーブほど大規模な煙突を必要としません。
鋳物製薪ストーブは、鋳鉄で作られた薪ストーブで温まるまでに時間がかかるものの蓄熱性があるため、消した後の余熱でも室内を暖められます。
鋼板製薪ストーブは、剛板を加工してつくられる薪ストーブで、温まるまでがスピーディーです。
鋳物製薪ストーブと比較すると冷めやすいといったデメリットもありますが、すぐに温めて長時間は使わないといった場合には便利です。
時計型ストーブは、小型タイプの持ち運びできる薪ストーブで、アウトドアで使ったり費用を抑えて雰囲気を味わいたいといった方に人気の薪ストーブになります。
ご自身の生活や費用などを比較検討して選ぶようにしましょう。
費用感は必ずチェックすること
薪ストーブの設置リフォームを実行する前に、リフォーム費用の算出を必ず行いましょう。
薪ストーブの設置費用で必ず必要になるのが、「薪ストーブの本体価格・煙突部材・炉台などを含めたリフォーム工事費用」です。
一般的な薪ストーブの設置リフォーム費用の相場を下記にまとめました。
薪ストーブの本体価格 | 10万円〜100万円以上 |
煙突部材 | 40万円〜75万円以上 |
炉台などを含めたリフォーム工事費用 | 20万円~40万円以上 |
そのほか、薪の購入費用なども発生するため、最低でも100万円以上を想定しておくと良いのではないでしょうか。
継続的に利用する環境を整えられるか検討
憧れの薪ストーブを設置リフォームしたものの、維持するのが難しかったといった理由で利用しなくなる方もいます。
薪ストーブは電気ストーブなどの暖房器具とは違い、燃料に薪が必要となるほか煙も煙突から出るなど、継続して利用するためには意外に労力が必要です。
例えば、11月から3月まで毎日12時間薪ストーブを利用する場合、概算ですが400束の薪が必要になると言われています。
薪を置いておくスペースも確保できるか、あらためて確認しておきましょう。
また、煙突からの煙は周辺環境への配慮も必要となり、近隣の方の理解を得る必要もあります。
そして、何より煙突などのメンテナンスが大変です。
個人で手入れすることが難しい場所もあるため、設置をしたリフォーム会社にあらかじめ対応してもらえるかどうか確認しておきましょう。
薪ストーブは本当に魅力的
薪ストーブ導入にはさまざまなハードルがありますが、やはりそれをも凌駕する魅力が溢れています。
優しい暖かさとレトロな雰囲気、電気代も抑えられるほか環境にも優しい暖房器具です。
また、種類によっては料理も楽しめるなど、ライフスタイルがぐんとランクアップすることは間違いありません。
上記で薪ストーブの設置リフォーム費用についてお伝えしましたが、長野県東御市などでは省エネに関する補助金という形で、薪ストーブの設置に補助金が利用できます。
補助金の利用や薪ストーブの種類選び方によっては、ぐっと設置リフォーム費用を抑えることもできるでしょう。
さまざまな情報を上手に利用した上で、薪ストーブの設置を検討してみてください。
まとめ
薪ストーブの設置リフォームについてご興味がある東御市、軽井沢、小諸市、上田市、佐久市周辺の方は、ぜひ太陽リビングにご相談ください。
薪ストーブの選び方や設置場所のご相談、費用感など、薪ストーブの設置リフォームについてお客様と二人三脚で進めてまいりますので、お気軽に太陽リビングまでご相談ください。