天井は目につきにくい箇所なので、どうしてもリフォームが後回しになりがちです。しかし、目立った汚れがなくても年数とともに天井裏で傷みやカビなどが進行しているケースも。自分でメンテナンスができない場所だからこそ、適切な時期にリフォームを行いましょう。この記事では、天井リフォームの種類や費用相場、おすすめのクロスや注意点などについて詳しく解説します。

天井リフォームの種類

天井のリフォームといえばクロスの張り替えや塗装をまずイメージする方が多いと思いますが、天井の高さ自体を変えることで部屋の印象をぐっと変化させる方法もあります。

さっそく、それぞれの天井リフォームの特徴を見ていきましょう。天井クロスの種類やメリット・デメリットについても解説するので、ぜひリフォームの参考にしてみてください。

クロスの張り替え

「天井のクロスが剥がれてきた」「汚れが気になる」というときにおすすめなのが、クロスの張り替えです。

クロスの張り替えは既存のクロスを剥がし、下地を補修した上で新しいクロスを貼る方法です。茶色い染みやカビ、タバコのヤニなどによる汚れが気になってきたらクロスの張り替えを検討しましょう。

ここから、天井に使われるクロスの基本的な種類をご紹介します。

ビニールクロス

ビニールクロスはポリ塩化ビニール樹脂に紙を裏打ちしたものです。

安価で施工も簡単なことから、新築住宅でも主流となっている人気のクロスです。デザインのバリエーションも豊富で、木目調や織物調、塗り壁調などさまざまな種類から選択できます。

デメリットとしては、通気性が悪く湿気によって結露やカビが発生しやすいという特徴が挙げられます。心配な方は、防カビ加工を施したビニールクロスを選びましょう。

布クロス（織物クロス）

布クロスは織物や不織布などの布と紙を組み合わせたクロスです。やわらかい質感でリラックスした雰囲気を作れるため、リビングや寝室におすすめのクロスです。

一方、布製で汚れが落としにくく掃除もしにくい特徴があるため、油ハネが起きやすいキッチンにはあまりおすすめできません。

また布クロスはホコリも付着しやすいので、ハタキなどでこまめにお手入れをしましょう。

紙クロス

紙クロスは、和紙や再生紙といった紙を原料とするクロスです。紙特有の質感が室内を落ち着いた印象にしてくれます。

紙クロスのメリットは、既存の壁紙の上からでも施工しやすい点です。張り替えが必要ない分、施工費用を安く抑えられます。

一方、布クロスと同様に汚れが付きやすいデメリットもあります。水にも弱いため、湿気の多い洗面所やキッチンには向きません。

木質系クロス

木質系クロスは、天然木やコルクといった木材に紙を裏打ちしたものです。木特有のぬくもりが特徴的で、ナチュラルで温かみのある雰囲気を作りたい方におすすめのクロスです。

天然木を使用しているため、クロスの中では費用が高めです。しかし天然木ならではの質感が美しく、木目がプリントされたビニールクロスと比べると圧倒的に高級感があります。

塗装

塗装は、文字通り天井に塗料を塗って仕上げるリフォーム方法です。

一般的に、天井には水性の塗料が使われます。水性塗料はシックハウス症候群の原因となりやすい有機溶剤が入っておらず、人体にも環境にも安全な塗料です。

多くの塗料はクロスの上からでも塗れるので、クロスを剥がす手間や費用もかけず施工できます。またクロスに比べて独特の風合いがあるため、カフェのようなおしゃれな雰囲気に仕上げたい方にもおすすめです。

天井の塗料は速乾性のあるタイプのものが多いですが、晴れた日を選んで塗装を行うとより早く乾きやすくなるでしょう。

天井板の張り替え

天井板の張り替えは、雨漏りによる天井のたわみや腐食、カビなどが発生したときに行うリフォームです。古い天井を撤去し、天井裏の傷みなどを補修した上で新しい天井板を張り付けます。

天井は下地に薄い板を張り付けた簡単な構造になっているため、劣化を放置すると天井が落ちてくる恐れがあり大変危険です。

腐食部分や雨漏りなどを見つけたら早めにリフォーム業者に相談しましょう。劣化具合によっては、一部の天井板を交換するだけで済む場合もあります。

天井の高さを変える

天井を高く、または低くリフォームする方法もあります。

一般的な天井は二重構造になっているため、1枚を撤去すれば天井を高くすることができます。天井が高くなると開放感が生まれ、室内が広々とした印象になります。

その反面、天井が高いと防音性や断熱性が下がってしまうデメリットもあります。

天井を低くするリフォームは、断熱性が上がるため冷暖房効率を上げられるメリットがあります。高い天井で冷暖房が効きにくいとお悩みの方は検討してみてはいかがでしょうか。

天井の断熱リフォーム

天井の断熱リフォームは、天井の裏に断熱材を張る方法です。

屋根裏（小屋裏）は屋根の熱が伝わり、50℃近くまで温度が上がることもある場所です。そのため、天井を断熱することで室内の温度上昇を防ぎ快適に過ごしやすくなるのです。

一方で、天井裏に断熱材を張る場合は屋根裏を活用できなくなるデメリットがあります。屋根裏をロフトや収納スペースとして使っている方は、リフォーム業者に相談し別の場所の断熱リフォームを提案してもらいましょう。

天井リフォームの費用相場

天井のリフォームにかかる費用は「施工費用＋材料費用」の合計金額となります。

例えば、10畳程度の部屋で天井リフォームを行う場合の費用相場は以下の通りです。

どの工事も使用する素材のグレードが高いほど費用は上がってきます。しかし防カビ・撥水加工の施されたものなど機能性の高い素材を選ぶと、将来的なリフォームの頻度を下げられるメリットもあります。

予算も考慮した上で、長期的な視点を持ってリフォームを計画しましょう。

納得できる費用でリフォームするためには、複数の業者に見積もりを依頼しよく比較検討することが大切です。

天井リフォームの平均的な工事期間は？

天井リフォームの平均的な工事期間は以下のようになります。

天井リフォームは1週間以内に施工できるものが多いですが、天井の高さを変える場合は大掛かりな工事となるため10日程度かかる場合もあります。スケジュールに余裕を持ってリフォームを依頼しましょう。

天井リフォームは基本的に住みながらの施工が可能ですが、工事音やホコリなどが気になる方は、工事中の仮住まいを探しておきましょう。

天井リフォームのおすすめ時期

天井のリフォームは天候や季節に左右されないため、劣化が気になったときがリフォームのタイミングといえます。

具体的には、以下のようなサインが出てきたら天井のリフォームを考えましょう。

・汚れが気になる
・染みがある
・破損した箇所や穴がある
・断熱性が気になる

なかなか掃除できない天井は、ほこりやタバコのヤニなど汚れが蓄積してしまいがちです。そのままにしていると汚れが下に落ちてくる恐れもありますし、部屋全体が不衛生な印象になってしまいます。

また、天井に水が広がったようなシミができている場合は、天井裏で雨漏りが発生している可能性があるため、できるだけ早めにリフォーム業者に相談しましょう。雨漏りを放置していると腐食が発生し、天井が剥がれたり天井裏の木材が腐食してしまう恐れがあります。

状況によっては部分的に修繕することも可能なので、まずはリフォーム業者に現地調査を行ってもらいましょう。

天井リフォームの注意点

天井リフォームを行う上で知っておきたい注意点を「クロスの色選び」「施工費用」の２つの視点から解説していきます。

満足いくリフォームにするためにも、ぜひチェックしてみてくださいね。

天井の色が濃いと部屋が狭く感じやすい

インテリアのアクセントとして木質系クロスなど濃い色の天井をお考えの方もいるでしょう。

しかし、木質系をはじめとする濃い色のクロスを天井に使用すると部屋が狭く感じる場合があるため注意しましょう。

高い天井に濃い色を使用する場合はそれほど気にならないのですが、低い天井に濃い色のクロスを貼ると圧迫感が出やすくなるのです。

反対に、白など明るい色ほど室内に開放感が生まれます。好みのインテリアに合わせて選ぶことももちろん大切ですが、色が持つ視覚作用も考慮して選ぶと、より満足度が高いリフォームができるでしょう。

下地の補修には追加費用がかかる

天井の下地にカビや結露が発生していた場合は、当初の見積もり費用に加えて追加の補修費用がかかってくる場合があります。

目立ったカビや腐食がない場合も、築20〜30年経過していれば経年劣化による下地の傷みが進んでいる可能性があります。リフォームとあわせて下地の補修が必要となることを想定しておきましょう。

補修費用は劣化の具合によって異なりますが、費用相場は2〜3万円です。補修費用を考慮してリフォームの予算にある程度の余裕を持たせておくと安心です。

天井リフォームは太陽リビングにおまかせください！

長野県で天井のリフォームをお考えの方は、太陽リビングにおまかせください。

太陽リビングは1981年の創業時より、地域の皆様に支えられ豊かで快適な住環境の創造に取り組んでまいりました。

【お客様に信頼され、愛されて、発展・成長し、顧客満足で、共に幸せになる】を経営理念に、東信地域にて安心・安全・感動のリフォームをご提供しております。

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